HDSDR設定とリグ制御
先日入手した、RTL-SDR V3を使って、SDRを動作させる件の続きです。
これまでの記事へのリンク:
(4) HDSDRの設定
前回の2.の記事で、HDSDRとDLLのインストールを行い、HDSDRが起動できるようになったので、RTL-SDR V3からの入力を表示するように設定します。
まず、HDSDRの画面左下にあるメニューから、SDR-Device [F8]のボタンを押して、DLL設定画面を開きます。
ここでの設定は、にゃん太郎さんの記事に貼られていた設定をそのまま採用させていただきました。
次に、Options [F7]のボタンを押し、出てきたメニューから「RF Front-End Configration」を選択。
そして現れた設定画面にて、これもにゃん太郎さんの記事の設定をそのまま使わせていただきました。IF-frequencyの9MHzはFTDX3000であれば同じかと思いますが、offsetはもしかしたら変更必要になるかもしれません。が、とりあえずそのまま採用(笑)
ただ、制御を「by Omini-Rig(1)」を選んだせいで、Omini-Rig(1)を設定して有効にするのを忘れないように(逆に言えば、無効になってるぞ)とのメッセージが出ました。
なので、いったん制御は「manual」(←正確にはちょっと違う表示だったかも)を選んでおきました。
この状態で、何やらそれなりのスペクトル&ウォータフォールが表示されました。制御をmanualにしたので、この画面で周波数などを弄っても、周波数表示は変わりますが実際のチューニングは変わらず、FTDX3000のダイヤルで周波数を変えるとスペクトル&ウォータフォールに反映される、という状態でした。
(5) FTDX3000用のCOMポートドライバのインストール
HDSDRの画面からチューニングなどの操作をするには、上にも書いたOmni-Rigというソフトを入れる必要がありそうですが、それをするには当然、PCとリグの制御ケーブルを接続する必要があります。
FTDX3000にはUSBポートがありますので、USBで接続すれば良さそうです。
接続する前に、専用のCOMポートドライバをインストールします。ヤエスの製品ホームページの、ダウンロードページ(https://www.yaesu.com/jp/amateur_index/product/ftdx3000/download.html)にある、「仮想COMポートドライバーダウンロード」のリンクからダウンロードします。
マニュアルのpdfファイルも置かれているので、それを見てインストールします。
インストール成功。
その後、USBケーブルでPCとFTDX3000を接続して、リグの電源を入れると、ドライバが有効になります。デバイスマネージャー画面を見ると、ポート(COMとLPT)に2つの項目が追加されました。
同じような名前ですが、
Enhanced COM Port (COM5) : CAT制御(トランシーバの周波数や通信モードなどの設定や制御)
Standard COM Port (COM4) : TX制御(PTT、CWキーイング、FSK制御)
とのことのようです。
(6) Omini-Rig (v2)のインストール
PCとリグがつながったので、Omini-Rigをインストールします。
最初、Omini-Rigを検索してインストールしたのですが、どうやらそれはv1だったようで、version2でないとダメ!と怒られてしまいました。
親切にも、エラーメッセージにURLが書かれていましたので、そこ(http://www.hb9ryz.ch/omnirig/)のページの、
--> Download [11’342 KB] OmniRig v2.1
のリンクからOmniRig v2.1をダウンロードしました。そしてインストール。
起動すると設定画面が出ますので、HDSDRで使用する予定の「RIG1」のタブで設定します。なお、ここで、上でも何度か引用させていただいているにゃん太郎さんのページに、
FDTX3000はバグがあるようなので、FT-950を選ぶべし
とありましたので、Rig-TypeはFTDX3000ではなく、FT-950を選択しました。こういう情報は非常にありがたいですね!感謝、感謝です!
Portは上で書きましたようにCAT制御で割り当てられたCOM5を選択。
Baud Rateは、FTDX3000のCAT設定に合わせて、38400を選択。なお、FTDX3000のCAT設定は、
↑としました。
そして、Options [F7] メニューから、CAT to Radio (omni-Rig)を選び、sync rig1を選びます。
ところが、(inactive) と表示されていたところが、(FT-950 => not responsed)となり、通信失敗してつながらない模様。
いろいろ試した結果、FTDX3000のメニュー40番、CAT RTSの設定がENABLEなのが気になり、Omni-Rig側のRTS設定を"Handshake"に変更したところ、無事に(on-line)となりました。
もしかしたら、FTDX3000側の、メニュー40番をDISABLEにしても良かったのかもしれませんが、そちらは試していません。
どうやらこれで無事につながったようです。HDSDR上で周波数やモードなどを変えると、連動してリグのほうも変わり、また逆にリグのほうを弄るとHDSDR側の表示も変わるようになりました。
これで、とりあえずFTDX3000のIF出力を使ってHDSDRを動作させることができた、と言えると思いますが、1つ問題が・・・。
受信した信号から、HDSDRが音声復調してPCから音を出してくれていると思うのですが、音質が悪く(というかちゃんと復調できていない?)、正直言ってQSOの内容が聞き取れません。⤵
Bandwidth[F6]のメニューで、音声出力のサンプリング周波数を変更できるようですが、音質は多少変わっているようですが、音声の内容が聞き取れないのは相変わらずです。
試しに中波帯のAM放送を聞いてみると、まあ音質的にはそれほどいいとは言えないまでも、話している音声ははっきり聞き取れます。
↑ 954kHz TBSラジオ
AMがOKでSSBがNG、ということが原因としてまず考えられますが、そうだとすると設定でどうなるものでもありません。一方で、同じような人がいるのか検索してみましたが、特に見つけられず、うちだけの問題の可能性もあります。
が、近くにリグがある場所でやっているので、PC側での音は出さず、リグから音を出せば解決、ということで、ちょっと気持ち悪いながらも、音質問題の原因究明は放置の可能性が高いです。
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